撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

どの職業も・・

 ふと「伊勢物語」の歌が知りたくなって文庫本を探していたのだけれ
どなくてそうそう、教育実習でやったよね・・と古い冊子を取り出して
きました。で・・・やっぱり見ちゃうのよね、教育実習日誌。
 21のわたしがいい子ぶって書いてる文章なんだけどね(笑)。


 その最終日の指導の先生からのコメント


「職業として教師になれば、喜びと苦しさはどの職業とも共通のもの
 だと思われます。人であるが故にもっと顕著に出てくるでしょう。
 自分の一生を大切に。」


 まるであの頃と変わらない自分に先生が語りかけてくださっている
ようで、たまらなかった。ただひとつ成長していることといえば、その
言葉がどんなにありがたい言葉だったか、どれだけの想いを込めて
先生が言葉を贈ってくださったのか分かるようになったこと。


 教師にはならなかったけれど、ひとを相手にする職業について、いま
こそこの言葉が自分の中にずんと重く響く。今夜この日誌を出して見た
というのもきっと意味のあることなんだろうとひとり思う。


 伊勢物語の歌といえば・・・


君や来しわれや行きけむ思ほえず夢かうつつか寝てかさめてか


というものだったんですけどね。この歌の出るあたりの伊勢物語
高校でやってたってのもなかなか・・(笑)。いまだったらかえって
できなかったかも(赤面・笑)