撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

篤姫

 すっごく久しぶりに観ました。全然筋が分かってません。

 それでも・・ふたりが碁をうつシーンは胸がつまって・・・
あおいちゃんの細い指がきれいにのびて碁石をはさんでいるのが
なんとも美しくて切なくて・・そのうちに会話の内容からいままでの
ふたりの様子が偲ばれて・・・。あんなに明るくふたりで碁盤を
はさんでいたのは、これが最後になるかもしれないと覚悟をした
清らかなふたりの魂が向かい合っているのだと・・・。


 ずっと落ち着いてきた
 それでも自分が自分でなくなるようで
 大丈夫
 あなたはいつでもあなたらしい
 それでつとまるのか・・・


 賢いことなど何も役に立たないといった言葉が思い出されて
なんとも・・・。しかしながら、篤姫の魅力は賢いことだけに留まって
ないところなのだろうと思われる。賢いだけではその人だけの話。人間
という相手があるもの、その賢さをどんな志で使うか、どんな誠実さを
もって対するか・・・。


 姫が愛しい友に会うために走るようにやってきたあの心がなんとも
可愛らしかった。これだけ大切なひとと別れる覚悟をしてまで進む
道だもの。きっとどんなことが起こってもやり遂げる・・その強い
意思を携えているに違いない。