撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

わたしだけの想い(ちりとてちん)

 草々演ずる「たちぎれ線香」を聞きながら、それぞれの
想いが交錯する・・。


 糸子さんと正典さんのそれぞれの違いが面白かったなあ。
大変な中でも、どんなに心を抑えようとしても、それでも
耐えきれずに手紙を書いてしまう女。これが認められたら
迎えに行く!と決心をしながら自分の仕事に打ち込む男。
 

 引き出しからこぼれ落ちるほどたまっていた手紙にすら
仕事が一区切りつくまできづくこともない・・・。どんなに
大変な時にでも恋を思うことが出来る強さと、恋を思わずには
いられない弱さを持つ女と、仕事と恋を分けて考えることの
出来る強さと、恋に溺れては何も出来なくなってしまう弱さを
持つ男と・・。


 小糸のいじらしさと、糸子(20歳)の健気さには、涙が
出るほどしびれました。和久井映見さん素敵だった。
 正典が糸子の手をにぎってくちびるを寄せた時にはドキン!
その場であの赤い指輪を贈ったのには感動。


 それぞれの想いを抱えながら、手を取り合うように、抱きしめる
ように、その想いが時に綺麗に重なるときに、ふたりかけがえの
ない存在になるのだろうな・・。


 喜代美出産の際の「ふるさと」の思い出、お母ちゃんがあの
曲が大好きなのには、こんなエピソードがあったんだ・・と
納得。ひろしも、「ふるさと」も大好きだろうけれど、正典の
あの歌がなければ、こんなに際だつ想いにはならなかっただろう。


 草々の落語を聞きながら、ひろしの到着をじりじりと待つ
喜代美。いくら大好きなひとと相思相愛でも、いつも同じ想いでは
生活していけないところもありまして・・。すれ違ったり、重なっ
たりが、自然に修復できるようになれば夫婦と呼べるのかな・・
(すれ違いっぱなしでは問題か?)と思ったりして・・。それに
しても、ほかのことを気にしながら三味線もひけるようになった
なんて、喜代美も成長したもんだね(笑)。


 昨日から、正典(20歳)、なあんてテロップには笑わせてもらい
ましたが、糸子さんとのやりとりだったので何だかその気で観て
いましたが、今日の、小次郎(17歳)では、泣きかけていた場面にも
関わらず噴き出してしまった・・・。面白すぎるゾ!