撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

すべての子供たちに・・

 朝のほっとモーニング、今日は「子供の臓器移植について」。


 難しすぎて話せないけれど、それでも目をそむけることも
できない。助かる可能性のある命を助けようとすることは
たいせつなこと。しかしながら、もし臓器提供・・という立場に
なれば、それはそれで複雑だし・・。


 どれだけ自分のことと考えられるかというものも問題。見知らぬ
臓器を必要とする命より、目の前の消えかかる命との最後の時間の
方が自分にとって迫ってくることも否めない。


 医療の進歩によって、臓器移植に限らず、今までなかった選択肢を
考えにいれなければならない・・ということも多々ある。あきらめない
ことは、あきらめることよりもきつい想いを伴うこともあるのだ。


 普通、よく考えればいい方がわかる気がするのに、この問題に
ついてどうしてもどちら・・と言えないのは、臓器移植が必ずしも
完成された医学ともいえないからかもしれない。なにかで、
「臓器移植は医学の進歩の途上の形です。人工臓器によって、今以上に
助かる命を助けたい・・」という話を聞いたことを思い出す。


 かたや、医療の力を一度も受けることもできずに消えていく命も
世界中にはたくさんある。どのいのちも同じ命だというのに。移植を
必要とする子供さんのなかでだって、いくら国内で移植が認められた
としてもすべてが同じに助かるわけではないことは容易に想像できる。
 移植以外の医療を必要とする命もまた・・・。


 すべての命を、自分の命のように、我が子の命のように考えることが
できる世の中になれば、この問題もすこし変わってくるのかもしれない。
それでも、解決するものでも、悩まなくて済むようになるものでも
ないけれど・・・。今は、なんの力にもなれないけれど、ただひとつ
出来ることは・・・ずっと忘れずに一緒に考え続けよう・・・。


 どうぞ、すべての子供達に笑顔が浮かびますように・・・。