撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

おしゃれのこころ

 いつも行くセレクトショップのお姉さんとランチをすることになった。
・・20代の女の子とデート・・ちょっと緊張。向こうも、本決まりに
なって、日にちを決めるときには緊張してたのがみてとれた。ありそうで
あんまりないんだろうな、客と店のスタッフと、それもこんなに年の
離れた人との約束って・・。


 いつも服を買っているお店だし、何を買ってるかも良く知ってるひとと
なんだから、自然と着ていく服も想像できるだろうけれど、それでも
何を着ていくかは悩むところ、楽しいところ。親子に間違えられちゃう
ほどの落ち着いた服は着ていきたくないし、かといって同じ今年の流行り
路線で行ったら、プロの若い子に太刀打ち出来るはずもないし・・。


 まあ、私らしく・・すこし遊んで・・。


 そういうことが出来るようになったのも、やっとここ数年のような
気がする。OLになって2年目くらいに、一度、安い服を買っては捨て
ようやくいくらか自分の好みのものを長く着るようになり、結婚して
子供が小さい頃までは、実用本位、赤ん坊の肌に刺激を与えないように、
一年中綿素材の服ばかりだった。それから数年は、服を買っても外に
出るほどの機会はないし・・の世界。自分一人で街に出られるように
なったときには、あまりの身軽さに私何か忘れ物してないかしら?と
思うほどだったことを覚えている。そんなこんなを経て、自分らしい
服を着たいと思えるようになった。見栄を張る必要はないけれど、
なんだか少しくらい自分が格好良く見えるものを慎重に選ぶ必要は
あるんじゃない?本当に必要なものには少しくらい投資したっていい
んじゃない?ってくらいの気分です。いいものはいいし、丁寧に創ら
れているものは着ていて気分がいい・・と思う。普段から、なが〜い
目でそんなものを選んでいる気分でいると、ウインドウショッピングも
楽しいですよ。どんなすごいブランド品のお店にも、いつかは買うかも
知れない・・でも今日はとりあえず勉強のために・・って気分で
入っちゃう!


 必要に迫られたときに買う服ほど、味気ない服はない。子供の式の
為の服など焦って探した覚えがあるなあ・・で、二度と着なかったり
して。それか、いつも同じ服で写真に写ってたのをみて愕然としたり
して・・。


 まあ、それに比べたら、今回のは楽しい悩みです。昔々、母とデパート
に行って洋服を買ってきた日は、必ずその洋服と手持ちの洋服を引っ張り
出してきて、おんな二人でプライベートファッションショーをしていた
ことを思いだします。あれっ?自分で身につけたと思ってたことも、結構
親にたねを蒔いてもらっていたことが多いんだなあ・・なんて思ったり
して・・・。