撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

主人公格めだまおやじ

 だんなが腕をけがした。どうしてかは本人の名誉のため秘密。夜に病院に
連れてって、今日はつけかえにつきあって、とりあえず大ごとにならなかった
ので一安心したところ。


 それにしても・・病院の行きはけがの痛みを訴え続け、病院の帰りは
傷の経過を訴え続け、想像力の豊かなわたしは、運転する手に力が入らず
参りました。挙げ句の果てに、結構かかるなあ・・これだけあったら
ビール1ケース来るなあ・・と言って、子供に大ひんしゅく。パパ、お酒
飲まなかったら無駄なけがしなくて済んだんじゃない!


 帰ってすぐに、看護婦さんに巻いてもらった包帯がゆるすぎると訴える。
まき直して少ししめる。巻き方を誉めてくれたから許すけど・・(結構
得意です、こういうの)そののち、お風呂から呼ぶ声。今度は、やっぱり
きついから緩めて・・だって。おまえは目玉親父か〜っ!と突っ込みいれても
しょぼんとすることなく受けたから、だいぶ回復したみたい。


 それにしても、何が起こっても主役になれるあんたが羨ましいよ・・と
つぶやく。「何様のつもり!」と言ったら、「だんなさま」と言うんだろうな。
ええい、私だって奥様だい!と、気分だけは女王さま、やらなきゃいけない
ことは小間使いの主婦は、こんなところでぼやいてます。