撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

人間のあたたかさ

 昼下がり、おたふくかぜ2号と一緒にテレビを見ていたらニュースで
札幌市内で、道路に飛び出して来た鹿がタクシーとぶつかるという事故が
起こったとのこと。札幌市内で鹿出没というのでびっくりのニュースだった
らしい。


 タクシーの運転手さん、周りにいた車の人たちからしてみたら、大変
だっただろうなあ・・。でも、その鹿は、骨折、回復の見込みがないため
処分されたとのこと。「回復の見込みがないって?」「野生の鹿として
・・ってことだろうねえ・・」


 「さっきの映像の時は生きていたんだねえ・・」と言った私の心を
そのまま理解したように、「警察のひと、撫でてたねえ・・」と長男。


 人間が、生きてるだけでいい・・っていうくらい愛せるのは、守り、
思いやり、助け合うことができるからだ。仕事の途中とはいえ、思わず
鹿を撫でている警察官のその人間らしさに、あたたかいものを感じた。
 人間が人間らしくあるためには、このあたたかさを忘れずにいたいと
思った。