撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

みかんの剥き方(純情きらり)

 きょうの純情きらりの中で、面白いなあと思ったのは、姉妹3人で
みかんをむいて食べているところ。笛子さんは、薄皮の白い部分(何て
呼べばいいのかな?とりあえず、白いとこ・・で)まで、ていねいに
ていねいに剥いてから食す。桜子はそこそこにあわてて食べて、よく
げ〜っとなっていたらしい。さもありなん。生き方に似ている。


 笛ねえは時間がなくても、完璧に剥かないと!といらいらしたり、
ひとの分まできれいにしてやって自分の取り分がすくなくなったり
しちゃうわけね。桜子は、ひとに剥いてもらっておいしくたべたり、
慌てて食べておいしくないって思ったり、よく味わうこともせず
ちょっと噛んで汁だけ吸って皮吐き出したりするタイプ?
 杏子さんは?この場面では触れてなかったけど、まあ間をとって、
ほどほど、一番マイペースで味わってるひとかも・・。でもなんか
その時の状況によっては、みかん断ちしたり、食べろといわれたら
皮ごとまるままでも食べてしまうような感じ。どこか野太いところと
危ういところ、落ち着いたところと、情熱的なところを隠しもっている
ような、得体の知れないおそろしさを感じてしまうのです。


 冬吾さんが、杏子に手をださなかったのは、この女とだったら
冗談じゃなく、ほんとの心中までいってしまいそうなおそろしさを
感じたからじゃないかなあ?とひそかに思っている私です。