撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

花をみつける

 少し前の日曜日のこと
 いつも行く場所の
 一面緑の芝生の中に何か発見

 よく見ると
 張り付くように
 ちっちゃくちっちゃく咲いている
 タンポポでした。

 いじらしいやらしぶといやら
 あまりに不似合いなその場所で
 可憐な黄色のその花は
 そこだけのどかに春をしていて
 一瞬ときが止まるようでした。

 タンポポはどこにいてもタンポポなんだよな
 なんだか潔いたたずまいに見えました。