撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

同情ではなくて(ゲゲゲの女房)

「一生懸命働いてそれでも貧乏なら
 堂々と貧乏しとけばいいんだ!」
親心、複雑です
かといって、ずっと貧乏だったらそれはそれで心配だと思うしね・・(笑)


「うちのひとはほんものの漫画家ですけん」
と、お父さんを向こうにまわして茂に寄り添う布美枝を見るお父さんが
なんとも言えなかったねえ・・
娘は本当に手放すもの・・手を離れていかなければならないもの・・なのだろうな
そうできる娘、そこまでに育てられた娘、その成長を喜びつつ・・
すっごく複雑・・でしょうね、親心って


それでもそれが親
そんな想いを悩めるのが親
「心配させてよ!」「心配したかった」という美智子さん
もうかまわないで!と、今まであんなによくしてもらいながら
このところ顔を見せないだけでなく顔を見せればいろいろ吐き出しているたいちくん
自分の苦しさを相手に吐き出す・・それもある意味、心許して甘えているともいえるのだけれど
美智子さんの涙に「ええ?」と戸惑う顔が、何かに気付く前の透明な表情だった


心配したり心配させたり
甘えたり甘えられたり
それは決して片方だけの想いで成り立つものではない
どちらが上とか、どちらがお世話になってるとかすらもどこか超えて
おたがいにおたがいとの関係をつくりあっている
同情ではなく・・・
同じ時を生きている人間どうしの心の通い合いなのだと思う
奇跡にも近いめぐりあいと
微妙にして繊細、しかし不思議なバランスの上に成り立つ
ひととひととの関係というもの・・・