撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

交歓会

 藤島大さんのコラム、バックナンバーを読む。

「日本のラグビーに不足しているのは芝のグラウンドとアフターマッチファンクションである」


 ふと考える。交歓会の試合のあとに必要なのは、お仕置きのような練習でも、コーチたちの飲み会でもなく、試合後すぐに、グラウンドのそのすぐそばで行われる、選手同士や、関係者たちの交流ではないだろうか。
 アフターマッチファンクションは無理でも、チョコレートやクッキーと、コーヒーやココアくらいでおしゃべりを楽しめればラグビーの楽しみも増えるのでは?


 ふと想像する。子どもたちが、練習のきつさや、コーチの個性や、親のうるささなどを相手チームの同学年の子どもたちといい交わす姿を・・・。同じ境遇の仲間に安心したり感心したり、どこか自分の居場所について考えたりするだろうか?


 どうしてラグビーをしているのか?どうしてラグビーを選んだのか?どうしてラグビーと出会ってしまったのか?時にはそんなことを考えるのもまた新しい気持ちになれて刺激的なことかもしれない。


 藤島大さんはそしてまた綴る。
「中学や高校の試合後の交歓会がもれなく開かれる時まで、この国に、たとえばワールドカップを催す資格はない。」
なんだかこれは大切な考え方に思われる。