撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

育てる・見守る(ウェルかめ)

 ウミガメ館、今日のわたるくん、めっちゃかわいい。そしてウミガメをはさんでの
わたるくんと、謎の学芸員さんとのスリーショットがなんともいい雰囲気でした。波美が
「カメに名前つけてどうするの!」って言った時のむっとした表情と、「いつ付けたの」
「さっき」って言った会話した時のとろけそうな表情がなんとも対照的で素敵でした。


 表情といえば、最後にけっこうきついことを言っていた副編集長ですがその漂う瞳は
なんとも波美のことをうかがっていて、なんか本当はこのひとちゃんとひとを育てる
ひとだよな・・って思えました。編集長は、一本筋を通す、そして夢を語るお父さんの
ようで、副編集長は日々の生活を整えさせて、あえていやな言葉も言わなきゃいけない
お母さんのようで・・。何も知らない子供を育てるのはそれはそれは大変なことです。
しつけがなってない!とかどんな育てられ方をしたのか!とか、いままで何を教えて
もらってきたのか!とか怒るだけなら簡単なことだけれど、それを会社なり団体なりで
使い物になるまでに育て上げていくのは根気と工夫と信念と、そしてすこしばかりの余裕
のいる仕事です。今どきの若者は・・と言いつつ、きちんとものにしてきた昔からずっと
の大人たちは大したものだと思うけれど、その余裕がなくなって、即戦力とかなんとか
そこを省いた団体は、次第にその力を失っていっていることに気づいているのだろうか?


 若者がなにもかもめんどうくさい、たまたまラッキーが一番労力少なくてハッピーなんて
思っているのは、大人もまた、目の前の大変さを言い訳にして、面倒くさいことを避けて
避けて日々をしのいでいるのを勘付かれているのではないかと思ったりするのだ。本当の
楽しさは、その裏に何倍もの、涙や汗を隠している。


 名前をつけること・・それはそれがそのひとにとってスペシャルなものになること
通りすがりではなく、なじみのものになること・・。星の王子さまで、そんな話があった
ことをふと思い出した今日のウェルかめでした。兄弟ってのはスゴイよ!わたるくんに
その心の広さに惚れそうだよ(笑)。