撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

男と女

男と女はいつも、優位に立とうと努力し続ける。そして勝利をものにしようと願い続けて、同時に敗者になるのが恋愛の至極だと、私たちは思っていた。
(山田詠美「ヒンズーの黒砂糖」)


戦いたい相手、力を尽くして勝利したい相手としか関係は
持てない。しかも関係が深まらないと敗者になってよいとは
思えない。
女は敗者になるふりは上手くできる。しかし、本気で戦うことも
せずにそうすることは多分プライドが許さない。女にも男とは
違うプライドがあるのだ。