撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

物語は始まったばかり (ラグビージャパン、イタリア戦に寄せて)

久しぶりのラグビーカテゴリーです
ラグビー熱が冷めていたわけではありません
ラグビー場に行くことは昔よりすこし減ったかな
それでもワールドカップは刻一刻と近づいています
あ、もちろん来年のラグビーワールドカップのことです


6月はジャパンの試合が3試合もあって
これは注目するしかない!です
サンウルブズも調子をあげてきたことだし期待は大きい
先週の土曜日9日にあったイタリア代表との試合は
もう見事としか言いようのないほどの出来でした
中でも地元出身福岡選手の活躍は目を見張るほど!
快走トライはもちろんのことその仕事量の多さと的確さに
やっぱり彼のラグビーセンスと性格の素晴らしさそのものだよな
と、知り合いでもないのに得意げに頷いて嬉しがっておりました


さて一週間経ってのイタリアとの第二戦
会場を大分から神戸に移しての試合
先週の大分銀行ドームに続き今回のノエビアスタジアム神戸
来年のワールドカップの舞台となる競技場
それをテレビでとはいえ一足先に観られるのはちょっと嬉しい
選手たちも実際にそこでプレイできるのは意味のあることに違いないですね


入場する選手たちの表情がいい
先週の勝利がひときわ落ち着きとプライドになって
そこに輝きを添えている気がする
どの選手も静かな闘志を内に込めたいい顔をしている
括りから言えば新人と言える若手の選手たちも負けてない
稲垣選手ってこんなに男前だったっけ?とちょっと惚れ惚れ(笑)


試合内容の詳しいことはいつものごとくほかの方にまかせるとして
まあ、ティアワンというものはやはりあるのかなと思える内容
先週の結果を踏まえた対応がきちんとなされていて
相手に手ごたえがあるとみればそれだけ人数をかけてくるし
危ないと思った相手のことはきっちりマークしてくるし
自分たちのやるべきことためにはいささかわざとらしくでも
ペースダウンのための行動をとったりプレッシャーかけたり
そこいらへんの駆け引きやなんやは良くも悪くも経験豊富な感じ
田中選手が世界に出てそしてジャパンにかえって来てくれたとき
おお!ちょっと違う!と思ったそのあたりの機微というかなんというか
そういうものはやっぱりあるにはあるのだろうなあと思う


でもまあそれはいい
どんなプレイをどんなニュアンスでするにしろ
やるべきことは小手先ではなく本来の自分たちの強みを出し
ラグビー本来の技術の精度を上げること
ワールドカップ前年にこんな素晴らしい試合がいくつもできることが嬉しい
2015年のワールドカップでいい試合をしたからこそ
これだけのカードで戦えるチャンスが訪れたのだから
間違いなくジャパンは素晴らしい財産を残し繋いでいると思う



試合中にシビレた場面をいくつか・・


相手チームとの接触か、しばらく蹲っていた福岡選手
メディカルのひとが近づいて手当をしているところが映っていた
どうやら左目上ぎりぎり瞼のあたりに傷を負い出血していた模様
手当を終え大丈夫!と手を挙げプレイに戻る彼の左目の上は明らかに色が変わっていた
それでも顔をしかめることも何かを気遣うそぶりも見せず
先週の試合の直後と同じように涼しい顔
その表情と佇まいがまさにクールでもうカッコいいったらありゃしない
以前より体つきも逞しくなってゾクゾクしてしまうほど男を感じさせられた


試合もいよいよ終盤
もう一本!トライとゴールを、そして願わくばもう一本トライを!というあたり
待望のトライを決めたのはフルバックで活躍する松島選手
先週八面六臂の活躍をした福岡選手は相手チームからのマークが厳しく
思うように動けない中、今日は松島の動き、働きがとても効いていた
見事なトライを決めた彼はチームメイトがナイス!と近寄ろうとするのを
するりと躱すかのように見えるほどすばやく
自らトライしたそのボールをそのまま拾い上げ
ゴールキックを蹴る松田選手に渡すためにそのキック地点へと運ぶ
このトライで終わらせようなどと思っていない
目指すは勝利だ!
たとえあと20秒しか残っていないとしても
そこにワンチャンスの可能性があればそれに挑まない手はない
彼の瞳はまっすぐに目指すものを向いて澄んでいる
カッコいい!カッコ良すぎる!!!


前回2015年のワールドカップからこちら
その彼らが残したものが大きすぎて
なにかと比較され続けたジャパンではあった
それでも選手たちはその中でやはり成長し続けてきたのだと思う
苦しみながら足掻きながら前へと進んできたのだ


その間、ファンである私たちは何をしてきたか?
と、自分に問うてみる
彼らの必死のトレーニングと苦悩に比べれば
ちょっとお休み気分ではなかったか?
反省をそうする半面、もしできたことがあるとすれば
ラグビーを通じた友人たちの数を増やしてきた
ラグビーの話を出来る場所を少しずつ増やしてきた
それならばこれからできることは・・・


少しでも選手たちが気持ちよくプレイできるようにすること
少しでも応援する人を増やす手助けをすること
4年前から比べればそれはもっとなにかできる力を蓄えていると思う
さあ!
物語はこれからだ!
来年に向かってもうひとつギアをあげて始めることにしよう


おまけ

試合が終わったあとにはホントにすぐにノーサイドの場面
日本選手とイタリア選手がそのジャージを交換しているのが素敵
その双方のナイスバディが映るのもちょっとした眼福でした(笑)


試合開始前に映った観客席の様子
ジャパンのジャージを着て応援するひともいれば
中にはイタリアのジャージを着ている人も
あら!みんながジャパンの応援じゃないんだ!と一瞬思ったものの
それってラグビーを楽しんでるってことだよね!
自分の中でまだまだの部分を感じてちょっと苦笑いでした






さて私事ですが(って私事しか書いてないけど)
ご縁をいただき地元のフリーペーパーのウェブ版に
不定期的にコラムみたいなものを書かせていただけるようになりました
来年のラグビーワールドカップを少しでも多くのかたに知っていただくことを
第一の目標にしてあれやこれやと綴っております
もしよろしければどうぞご一読ください
ラグビー仲間のカメラマンさんが写真を提供してくれているのも
有り難く楽しみにしております

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