撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

肩の力を抜いて

11月になって始めた水泳
いまのところ続いている
三分の二を過ぎたところで4回プールにはいっているというのは
わたしにとってはかなりいいペースだと思う


こんな頻度でプールに入るのは小学生のとき以来
おまけに、ひとに教えてもらいながら泳ぐなど
ほぼ人生初と言えるくらいのこと
以前平泳ぎをすこしだけ習ったことはあるけれど
全くできないものだったのでへえ〜と感心するところどまりだった
今回はまずは泳いでいたはずのクロールから入ってるので
なんとなくやってたことにそれほどの理屈と意味があるのかと
ある意味目からうろこの連続!楽しい!


超初級(いちおう初心者イルカ組)のクラスで腕をゆっくり動かしながら
ローリングなるものがあることを初めて意識し
3回目で息継ぎもすこしずつ習う
今日はちょっとだけ上のクラス(中級クジラ組)に出席
腕の動かし方、キックとの連動
手のひらの角度、手を入水するときの角度
説明されることのひとつひとつが理にかなっていて
なるほど〜!と納得するやら感心するやら
これは小学生ではなく大人になって習う醍醐味だわと嬉しいものの
さてやってみるとなるとできなくて自分で笑ってしまうレベル


「水泳は技術(テクニック)です
 テクニックは繰り返さないと身に付きません」


あら?
当たり前のことなんだけど
でもなんだかテクニックという言葉の意味を間違えてたような気がする
テクニックは小手先とは違うのよね
もしそれがひょい!と出来る人がいれば
それは小手先でやったのではなく
それができるだけの土台をもっているからこそのものなのだろうね

逆に技というと特別のひとの特別のものだけのような気がしていたけれど
それは積み上げたもののいちばん上のものを差すだけで
その積み上げられた最初からてっぺんにいたるまですべて技ではあるのだろうな





クラスが終わってすこしだけ復習という気分で泳いでいたら
隣のコースで泳いでた知らない年上の女性から話しかけられる
どうだった?って
とっても面白かったけど実行するのは難しいと答えたら
大丈夫大丈夫、きれいに泳いでるから上達するわよ
って笑って励ましてもらえた


クラブの受付の女性に月曜日の空いてる時間があるのだけど
このあたりのクラスは入ってもいいですか?
って数日前に聞いたとき
いくつかあるクラスがそれぞれどんな内容か調べてくれて
今受けてるクラスのセンセイにも聞いてもらって
撫子さんならどのクラスでも入って大丈夫ですよってセンセイ言ってましたよ
って、わざわざ電話くれたのにも感謝




仕事場に行っても家に帰っても
思い出してはそのタイミングをなんとか連動させようと試みてみる
宙を掻いてひと思案
畳の上で体幹の動きに瞑想
ああ、このときローリングの左右が入れ替わるのか!とか
ツービートのキックの打つタイミングがそれに関わるわけね!とか
隣り合ったパズルのピースがひとつふたつくらいは見つかった気分になる
さてそれがホントにそうなのかは
また木曜日にプールに入った時のお楽しみというところ



おぼろげながら感じているのは
手足はオールではなくヒレ
そういえば
生物が生まれてからにくらべれば
手足などずいぶんあとからできたものなんですよ
と、なにかできいたことがある
肩の力は抜いたままで
流線形の生き物のように泳げたら・・
そしてヒトならではのヒレを美しく動かしてね




テレビから聞こえてきたラグビーの解説
彼のステップ、鋭いけど鋭角だけどちょっと丸いんですよね
ああ、これは大さんの声だな
どの選手のことを言っているのかは聞き逃したけれど


それはきっとね
彼の体幹がしなやかなのだろうね
鍛え上げたうえでの柔らかな動きは
それが力をもって制御されるからこそ
コマ送りの写真が誰よりも多くて滑らかに繋がるのだろうと思う
いつかそんな泳ぎが泳げたら・・と憧れる