撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

昔みたいに

あんまり月が綺麗だったから
もうすこしだけ眺めていたかったの
ひとりでもそれは構わない
こころのなかに浮かぶ思い出は持っているから


ほんの少しまえのことだと思ったら
もうずっと昔のことだったり
そんなに経っているわけではないのに
やけに懐かしい気持ちになったり
長く生きていると心の中では自分次第に
時間も年齢もその日の気分で決めてみたりして・・


一緒に思い出したいいくつかの出来事はあっても
そのことを懐かしむほどに年寄りではないの
だってまだまだ明日から先にどんなことが起こるか
楽しみでたまらない気持ちは持ち続けているつもり


それでもときに
昔みたいに・・と始めてみたいひとときもある
きっとそれは
あのときの続きを観てみたいから
お気に入りの映画をなんども観るように
巻き戻してははじめから始めてみたいから
できることなら
ハッピーエンドまでを限りなく永く
ずっと終わることなく
ただ幸せな気分を満たしていきたい