撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

高鳴り

息をしていたかどうか
一瞬忘れていたような
そして
思い出すと訪れる
胸の高鳴り
先を急ぐ深呼吸は軽い眩暈を連れてくる


そうだった
ひとつずつ
記憶をたどり
飲みこむように
確かめる


恋と思えばそれもいい
錯覚なればそれもいい


あの高鳴りは恋に似てる
それだけが真実