撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ひとしずく

そのときどきに
思う想いはあるとしても
揺れて
かたちを変えて
なかなか掴むことはできない


ためらってみたり
迷ってみたり
そのままにあらわすことも
なかなかに難しい


その真実は
ほんのひとしずく
書きはじめのインクの滲み
デッサンの中の
一本の線
送信ボタンを押す
その一瞬くらいのものかもしれない


それでも・・
それでも・・
自分のこころを覗き込み
ときにそれをこぼし続ける