撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

新しい始まり

先日の秩父宮でのアルゼンチンとの試合
そして今回のヨーロッパ遠征
ようやく2019年へ向けた新しいジャパンが動き始めた
思えばワールドカップが終わると間もなく始まったサンウルブズの活動
そして休む間もなくトップリーグ
一年中ラグビーを楽しめるいい時代にはなったものだが
前回に比べるとジャパンの始動遅くない?
そしていきなりのどれも現ジャパンのランキングを上回る相手との試合の連続
これも今までにはなかなかなかったこと
ワールドカップで選手たちが結果を残したからこその
価値ある確実なステップアップなのだと思う


この週末はアルゼンチン戦に続くジョージアとの一戦でした
ご贔屓の子(あえて子と書きたい・笑)のジャパンデビュー戦でもあり
ここのところだらけてた私も気合を入れて観戦(テレビ前で)


本気で応援するとなかなか心臓に悪い
アナウンスの言葉の選び方ひとつにも神経質になりすぎ
後半途中からはもう音声を消してただ画面に見入る


ひとりの居間でテレビに向かって
応援したり抗議したり無言で祈ったりまあ忙しいこと


ともあれ
最後の10分を守り通したジャパンにうんうん!と頷く
キックをつかう作戦は試合のためというよりはこれからのジャパンのためだろう
全員がそれを意識してそれを試みるというある種の縛りでのトレーニングにも見えた
いまある強みだけで試合を重ねていてはその枠を越えることは難しい
後半、縛りを解かれたように躍動する姿が生き生きと見えた
組織の中での個人、そして個人を活かすための組織
その時その時に最適のプレイをまるですべてわかっていたように
チームとして選択し流れを継続させるというのは
これからこのみんながタフな試合を重ねながら磨き上げていくのだろう
思い切った個人技を出せるのもそこにチームへの信頼があるからこそだものね


次の日にダンナともういちど録画を音声付で観る
ふ〜ん・・このアナウンサー多分ラグビー好きなんだろうなあ
だからこそ自分でも知らずにジャパンが劣勢の時には悲観的に
優勢の時にはイケイケでしゃべってるの・・
気づいてるかな?気づいてないだろうな?(笑)


そのとなりであくまでも冷静に解説してる廣瀬さんがとてもいいね
いつも前向きでひとつひとつをとても大切だと教えてくれて
うん、ラグビーって一瞬も気の抜けないスポーツだよね
で、相手のことしれっとクールに辛口で解説してたりするのに笑った
これってこれまで戦ってきたこと肌で感じてきたことがあるからこそ言えること
この落ち着きと前向きな心を持ったキャプテンがいたからこそあのジャパンがあったんだね


それにしてもジョージアのキックの時のブーイングは凄まじい
で、キックが入るとふんっと静まり返り
外れるとわあって喜びの声が溢れるのね
なんてわかりやすい・・とあとでみると笑っちゃいました
日本とはこのあたり全然文化とでもいうものが違うんだろうね
敵味方関係なくシーンと静まり返る日本の空気がやっぱり好きだったりはする
でも・・
あの広い客席が埋まってるよ
それは日本が見習いたいところ
観戦のやり方のどうのこうのではなく
テストマッチを戦う選手たちへの敬意は
観客席を満席にすることで表すということもあると思うから



さあ
新しく始まったジャパンの試合は続く
遠征の中でチームとしてまた育っていくのだろう
前回からのチームとしての関わり、繋がり
今回はとてもあるように思える
ヘッドコーチが変わってもすべてが変わるわけではない
ジャパンというチームの風土のようなもの
それがいい意味でできてきているような気がする
そしてそこに新しい指導者や選手が入ることにより
新鮮な風が吹き耕され豊かになっていく
そんなジャパンになっていくことを願っている


そしてそのなかにはきっと
これまでのジャパンの方々の汗と涙と想いと
そんなものもきっと沁み込んでいるのだと思う