撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

秋晴れの空の下

本日久しぶりに高校ラグビー観戦
夫婦でのんきに車で約一時間の場所まで行ってみました
この高校のこのグラウンドは長男たちのチームが高3のとき
同じこの花園へ続く公式戦で一勝をあげた場所
あの時と同じあたりに立つといきなり思い出に引き戻されて
なんだか懐かしいのを通り越して涙が出そうになる


いけないいけない
思い出に浸りに来たんじゃないんだから
いまを生きる若者の姿を見なくちゃね


今日は二回戦
まだ強豪と呼ばれるシード校たちは出ていない段階
Cシードあたりをとったり逃したりしてる高校や
合同チームだったりメンバー表が埋まりきらない高校だったり
グラウンドに立つ選手たちも
なんだかチームによってとても体格が違ったりもする


二試合を半分くらいづつともうひと試合を10分ほど観る
そのなかのひとつは前半はずいぶんと点差が開いていたが
後半になるとかなり互角の戦いをしていた
追いかけるチームが攻めていく時には思わず一緒に力を込めてしまう
そしてこれはという名プレイにはどちらでも関係なく目を奪われる


一方きれいにバックスの攻撃ラインができているにも関わらず
思わず持ちすぎて途切れてしまうプレイにはふたりでぶつぶつ
でもきっと子どもたちは精一杯のことをしているだけなのよね
基本としてはまわすと教わったはず
それでも何回も持ちすぎているのはどうしてだろうと考えると
ラグビーに留まらないいろいろなことを考えてしまう


それでも勝って反省出来るチームは幸運だ
半分は公式戦を最低限の回数しか戦えないのだから
今日のこの日も多くの高校生ラガーマンにとって
忘れられない区切りの日になったのかもしれない


母校のラグビーを観始めたころ顧問をしていた同級生にあった
なんでまた?と驚きつつ
県代表になるのには掠るのも難しいくらいの頃に
公式戦のたびに観に行ってた私たちを知っている彼は
すこし笑いながらさもありなんとそれ以上何も聞かず
近況報告などし合った


花園にドラマがあるようにこの予選すべての試合にもドラマがある
長男の高校時代、一勝した試合の終わりがけに
2年生の子が3年生に向かって感極まって
「先輩!いま・・めっちゃ楽しいっす、ラグビー!」
と発言してその年の追い出し会の出し物でものまねされてた
照れた後輩を突っつきながらみんなで笑っていた彼らだが
きっとそれは笑った記憶とともにどこかに残っていると思う


笑顔ならいうことない
もしそれが悔しい思い出だったとしても
仲間とともに流した涙ならきっとそれは大事な宝物になるんだと思う



この青空が忘れられない一日を
いつかやさしく縁取ってくれますように・・