撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

なにもいらない

話したいことはいろいろあるけど
どうつたえていいのかわからなくなる
おいしい料理もおいしいお酒も
いつものようには味わえない
お皿の上の記憶より
フォークを持ったあなたの指だけ覚えてる
なにもいらない
きっと
こんなときに言うのね
もし夢にみるとするなら
つないだ指先のその温もりが
あなたのものだと信じられれば
それだけでいいんだと思う