撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

 夏

陽に焼けた肌の熱が冷めない
いつまでも首の後ろが熱い


うつぶせに寝ていたら
時間の波間を漂う気分になる


あれは・・
昨日見た夢?
それとも
夏のはじめの思い出?


遠い日の記憶と私の呼吸がリンクして困る
手を伸ばせばつかめるのは想いか幻か


ひと日ごとに夏は逝くけれど
ひと日ごとに夏のつくる光と影は重なっていく
過ぎていく日は色褪せていくけれど
色を失っても輝きを増すものもあることを知っている