撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

歳をとってわかること(カーネーション)

前回(2011年)の放映の時にはオノマチ糸子に惚れすぎて
最後の一か月、夏木マリさんに変わってからはどうしても
素直な気持ちでドラマが観られなかった
もしオノマチだったらどう演じたかな?とか
オノマチだったらほかの人たちも少しは残っただろうに・・とか
夏木マリさんもなにもご本人に縁があるからといって
本人役にならなくて前半のさえちゃんみたいなカッコいい女の人の役でいいのにとか
そんなことばっかり思ってた


今回、ほんの3年しか経ってないはずなのに
いやあ・・まったく違って見える
最初のナレーションこそちょっとわざとらしいスピードで
うううんんん???と違和感あったものの
ま、もひとつの朝ドラにくらべれば脚本がしっかりしてるから
そこんとこ全然違うよね〜・・と見続けてるうちに
いや、もう、やっぱりこれはカーネーションなんだともう納得


今まで傍にいたひとが悉く先に逝ってしまって
それからまたなんとか新しいひととお店をやり続けて・・
そりゃ、糸子さんも変わるよなあ
歳をとるって
丸くなったり人間ができたり思慮深くなったり
そんな都合のいいことばかりじゃないものなあ・・
その歳それぞれの悩みがあり、張り合いがあり、精一杯がある・・と思う
うん、もちろん、譲れないこともそして意地もね


どうしてひとりなのか・・
どこで間違ったんだろうか
それとも人間はもともとひとりなのか
・・・ああ、感じるよな
家族がいても
好きなひとがいても
それでも自分は自分で・・・


数年経っただけでこんなに見え方が違うことにびっくり
前回はどれだけ自分で心にロックかけてたことやら
わずか3年でどれだけ自分の人生に関する考え方が変わったやら



あんたも72歳になったら分かる!
という糸子
まだ今は分かったつもりでも半分も分かってないかもね
まあそれでも
あと数週間、今回は最後まで楽しめること、とても嬉しい