撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

響き合えれば

5月末日、天気快晴
久しぶりの春日公園です
高校ラグビー準決勝の二試合が行われるということで
家の仕事もちゃっちゃと片付けて行ってまいりました
駅近くの駐車場まで車で行って10分ほどは徒歩
嫌でも気持ちが盛り上がってくるって!(笑)


11時からは福高対修猷館
修猷は先週あのヒガシを破っての準決勝進出
おまけにゴールデンウィークの両校の定期戦は
かなりの差をつけて修猷が福高に勝っている様子
一応福高の応援席に座ろうかという身にとってはちょっとドキドキです


思ったよりは込み合ってない観客席に場所を見つけて座った時には
福高7点修猷12点
開始早々チャージでワントライ&ゴール上げた福高
しかしながらそのあと修猷に押され返せずになんとか耐えている模様
前半を終えて26対7というのは頑張っているというべきか
しかしながらあまり元気がないなあ
いつもなら感極まって「ふっこーふぁいと〜!」と叫ぶところなんだけど
なんだか少し気合注入しなくっちゃって思いで叫んじゃって喉が痛い・・
後半ゴール前まで迫った福高が機に敏という感じで拾い上げて持ち込んでワントライ
これでもうひとつトライをとれば試合は互角というところまでくるのだけれど
そのあと修猷がじりじりと引き離しにかかることになる


どこが違うのかなあ
決して決定的な技術の差があるわけではないのだけれど
新人戦のときには「懐が深い感じ」に思えた福高の鷹揚さが
今日はアソビが大きすぎていざというときの発進が遅れている感がある
ときおり煌めく個人技もナイスファイトもそのあとに続く人がいないので
突発的な思い付きに見えてしまう
それにひきかえ修猷の方は力強い
なんでそんなに強いのかと観ていると
ひとり動いたとき(攻撃でも守備でも)それに必ず次の2〜3人が連なる
だからタックルにしろ大きな前進にしろそれが有効に次へと繋がる
いいチームだと思った


後ろの席に座っていた卒業生だかOBだかが
はじめはちょっとお叱り感の強い叱咤激励の会話をしていたのが
途中から冷静な分析になり後半半ば過ぎに
「もう修猷応援しちゃろうかな」とつぶやいてたのにはこっそり笑ってしまった
それくらい敵ながらあっぱれというプレイがあって
いちラグビーファンとしてはとても楽しめたのも事実だったからね
先週、ヒガシに勝ったのは本物でしょう
出ていたメンバーがどうのこうのではなく
この時点でのチームの仕上がり具合と勝負への意識が上だったということだろうと思う



さて、二試合目は筑紫対小倉
これはもう純粋に高校ラグビーファンとして楽しめました
休憩時間に母校の同級生を見つけて一緒に観戦
彼らが座ってた座席の場所が実に良くて
ほどほどの距離、上から俯瞰できる角度
そして何より日陰で風が気持ちよかったのさ(笑)
それにしてもサッカー場としても使う球技場
どう見てもサッカーのためのラインのほうがはっきり見えて
今日のラグビーのためのラインがいまひとつかすんで見えるのは僻目か!?
専用球技場はなかなか無理でもせめてラグビーのためのラインを
きっちり描ける球技場であってほしいな・・とラグビーファンがつぶやいてます・・


さてさて試合試合・・
まずは小倉が入れて5点
次に筑紫が入れて7対5
つぎは小倉で10対7・・というかんじのシーソーゲーム
ゴール差がどう響いてくるかしら?という始まりだったのだけれど
ごくごく個人的な感想を書かせてもらうと
小倉のラグビーが楽しい
シャープな動きが小気味よい
9番スクラムハーフの子が魅力的
ほかのポジションの子もボールを持つと輝く
ひとりひとりが自分の仕事を勤めを果たしながらも
自分本来の持ち味というか個人のアピールも消していない感じ
あっ何番、あっあの子は誰?とひとりひとりをも意識して応援したくなる
で、動きに無駄がなくパスも前進も一番短い距離をスパッと切っていく感じ
ごくごく普通の筑紫の動きが間延びして見えるほどだった(個人的な感想)



試合の方はといえば筑紫も取るべき時にはきちんと取り
最後の最後までどちらに転んでもおかしくない
観ているものからすればこれ以上ない魅力的な試合でした
うん!やっぱりこれだから高校ラグビー観戦はやめられないよなあ・・と思った次第



どの高校も必死の練習を積んできているのだろう
ラグビーが冬のスポーツだなんて誰が言った!というほど
過酷なこの暑さの中、懸命のプレイを見せてくれた選手たちに感謝
ただ思ったのは
勝ったチームは勝つことだけでなくラグビーをみせてくれた
チームとしてのハーモニーを響かせてくれた
その音はチームごとに違っていたとしても
ひとりでは絶対出せない見事なコンビネーションがそこにはあったと思う
たぶんそれは試合に出ている人だけではなく新入生から3年生まで
そして今現在だけではなくすべてのひとのこのチームに関わってきた日ずっと
これからの毎日が高校生たちにとって輝く素敵な時間になることを願う
ラグビーだけではないけれどラグビーにひたむきに向き合うことによって生まれる時間



おまけに母校の応援団にもそれを願うな
がむしゃらに大きな声を頑張って張り上げているけれど
もうすこしだけみんなの声を響かせ合えたら
もっともっとメロディーラインがひとつに綺麗にまとまって
応援に大きな力を与える素晴らしい演技になっていくことだと思う



自分をもちながら
懸命に励みながら
しかもひとと合わせるなんて
そんな難しいことよく言うよ!って思うかもしれないけど
懸命に頑張っているひとだからこそ
ひとと想いを本当に共有できる日が来ると思うから


頑張れ!高校生!