撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

呼吸

朝、
自然に囲まれた場所で気づいたこと


美しいものにであったとき
心のなかに感嘆符が起こる
それは息をすることを忘れてる一瞬
そうしてゆっくりと吐息
その空っぽになった中に
美しさが流れ込む
こころとからだが同時にゾクゾクとする
幸せな感動


あたらしいものを得るためには
もっているものを手離す
抱きしめるためには
手を伸ばし胸をひらく


永遠が刹那の途切れぬ連続であるように
ひととのかかわりも出会いと別れの限りない繰り返し


大好きなひとやものとはずっと一緒に居たいと思うけれど
それもまた
存在と不在を繰り返しながら
愛しさと淋しさを織り交ぜながらのことなのだろう


夢の中で
とあるひとと、別れて、そして再会した


そのひとときを
不安で過ごすか信頼で埋めるか
もしくはさらさらとただ時の流れるに任せるか
それこそがそしてそれだけが自分にできることのすべてなのだと
目が覚めてから教わった気がした


ゆるやかに自然に息を吐き
吐くに任せてもどる分だけ息を吸う
ゆったりとゆったりと
大切なひとやものとは
出会いと別れのその周期がどんなに長くなったとしても
変わらぬこころと呼吸で構えていたいと思う
旧い友人と
どれだけ離れていても
会った途端に
それまでと同じように始められる
あの感覚で