撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

宝物の日々

どういう風の吹き回しか、
長男の高校時代のラグビー部の仲間が数人
突如我が家へとくることになった
はじめはふたりだったのがいつのまにやら増えて
夜が更ける頃には5人ばかりに・・
持参の食材と家の有り合わせで飲み会
なにはなくても高校時代の思い出てんこもりで
話は尽きず、お酒も進んでいたよう
途中でひとやすみ寝てる奴や
先輩に弄られ通しの後輩やら
酔ってすこしばかり本音の話や
いろんな時代のラグビー話を語ったり
リビングには夜遅くまで笑い声が響いていた


今はそれぞれの道に進み
みんながラグビーを続けているわけでもないのだけれど
あの高校時代を一緒に過ごしたという体験は何ものにも代えがたい
思い出すね
あの全員我が家に来ての打ち上げのこと
息子曰く「何食べたかとか細かいことは全然覚えてないけど
めちゃくちゃ楽しかったことだけ覚えてる」
それで十分!


高校時代の部活がとっても楽しくて充実していたかというと
全部が全部そうでもないようでもあるし
むしろいつやめてもおかしくないくらいの長男だったのだけれど
最後まで続けられたのはこんな仲間がいたからなのだろう
いまさらもう一回やれっていわれても無理!と言い切る彼らが
それでもさ・・とちょっと懐かしい瞳をするその奥に大事なものがあるんだろう


今となっては宝物の日々
どれだけ時間が過ぎようとも色あせることはない
あとになって思えばもっと・・と考えることはあっても
そのときの自分にとって精いっぱいのことをしてきたから・・かな?
たとえそのときはそれがいっぱいいっぱいで楽しいとも思えなかったとしても
そのときの自分全部で向き合っていたことがそれだけで意味があるのかも


・・・などと
今いっぱいいっぱいであっぷあっぷの毎日を送っている自分を振り返る
本当にいっぱいいっぱいなのか?
心にリミッターをつけて自分をちいさくしていないか?


宝物の日々・・
そう思えるのはきっとずっとあとのこと
それでもそう思える日々が一日でも増えますように・・
と、懐かしい顔ぶれに会えたおかげで
すこしだけそんなことを考えることができた日だった