撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

その花・・恋に似てる

桜ってさ
恋に似てる

思う


ウキウキしたり
不安になったり
訳もなくそのことばかり気になったり


青空の下の桜
月に照らされる桜
雨の中に立つ桜
風に吹かれる桜
数限りないその桜だけの風景


少しずつ散る花びらを眺めながら
もう戻れない昨日を恋しく思ったり
いつのまにか芽吹いた緑を
まぶしく仰いだり


もう今年の桜には二度と逢えない
でも
きっと春はまた巡る
春に桜を見上げれば
きっとこの気持ちはまたよみがえるのだろう
そして
自分だけの桜・・と思う桜のことはずっと忘れない