撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

呼びかける(カーネーション)

奈津との再会
生きている奈津に会えたのはいいとしても
あまりに事情のある再会


そこに立ち会うことになってしまった周防
立ち会うというか
巻き込まれるというか
とばっちりを受けるというか・・


翌日
すみませんと周防に謝る糸子
何があったかなどと微塵も感じさせず
微笑さえ浮かべる周防


すごかぁ・・と話したときには
涙さえ浮かべそうなほどだったのに
この静けさ、このニュートラルの佇まいの美しさ
溢れる感受性を持ちながら
鏡になる水面のような趣き・・・


糸子が何かを決心して行動を始める
そのとき心の中で
周防さん・・と呼びかける


それは服ではなくひとの手・・と言ったその流れではあるのだけれど
なにか特別のことを想うときに
誰かを思い浮かべるのは
もうすでにそのひとが自分にとって大切なひとのひとりになっていることではなかろうか?


糸子がなにかあるたびに
「お父ちゃん・・」と心の中で呼びかけていたのを思い出し
動き出すドラマとともに
動き出す糸子の心を想ってみたりする