撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

綺麗なもの(カーネーション)

赤に白を混ぜたら?
桃色
もっと混ぜたら?
桜色



カーネーションと前後して里山の風景の番組があっていて
黄金色、緋色、雪白、群青、と綺麗な色に魅かれていたところ
ふと「空の色ににている」の文章を思い出す


「花の名まえをつけてもらえる色なんて
 センチメンタルすぎるかしらね」




「軍事教練にいってきます」とでかけた優子ちゃんと友人たち
「戦場の乙女たち」とでもタイトルつけたくなる軍国少女ごっこ(笑)
芋たこなんきんの中にも「軍国少女だった」というくだりがあった
そのときはずいぶんと国民学校の教育は浸透するもんだ・・と思っただけだったけど
そうか
こんなに殺伐とした色のない時代だからこそ
無垢な少女はせめて純白に憧れてその身も心も捧げようとするのか
それはある意味、心の中にある「綺麗なもの」だものね
いつの、どんな時代にも、ひとの心は本当は綺麗なものを求めているのだと思う


考えてみれば「アカ」だなんて赤色に対してもひどい言葉
なにがひどいって
決めつけているところ
それも単純なただひとつに


赤にもいろいろな色がある
薔薇と牡丹の赤は違うように・・
夕焼けと紅葉の赤も違うように・・・


どんなに綺麗だといわれるものも
ひとつに決めつけられてはなんの美しさもない
ましてや「綺麗でしょ、絶対綺麗だよね、これが綺麗じゃないっていうひとおかしいんじゃない?」
なんて強制されたりするくらいなら綺麗という言葉などないほうがいいくらい!


出会いが偶然の不思議を感じさせつつもどこか必然であるように
綺麗なものも自然の摂理に従いながらもごくさりげなく現れる
綺麗なものが少なくなっていくことに鈍感になったときに
なにか大変な間違いを犯してしまうのではないかと思う
綺麗なものを綺麗だと感じる心は
繰り返し出会う綺麗なものに教えてもらうほかない
そういえば・・芋たこなんきんで家族で夕焼けを綺麗だと眺めるシーンがあったような・・


色鉛筆を買った糸子
そう
必要でなくても大切なものはある
それは
それを感じたひとが守らなくてはならない大事なこと・・・