撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

赤いスカート

昨夜は次男の友達が4人泊まっていった
朝ごはんには野菜たっぷりのスープを作って勝手に食べてもらった
まだ少し残る風邪に用心してもういちど病院へ薬をもらいにいく
帰ってきてお楽しみの「カーネーション
不覚にも声が漏れてしまうほど泣けて泣けて泣いてしまって・・・
振り返らず、声もかけずに、ただテレビ観ていてくれたダンナにすこしだけ感謝


思ったよりも午前中動いてしまったので
午後は予定通り休養
・・という間もなくあっという間に夕方で
こどもたちはそれぞれに夕食を済ますというので
夫婦ふたりで近くのお好み焼きのお店へ


実はここはわたしの中学の先輩のお店
まったく不真面目なバスケットボール部員だった私は
いまさらことさらに後輩と名乗る勇気もなく
ただの客として通い続けているのだけれど・・
(御夫婦は二代目なので、ふたりが結婚して店に入るより前から食べてたしね)


何故だか彼らが中学生の頃のことが目に浮かんで
ふたり、制服ではない恰好で
中学の近くの道を並んで歩いていたこと
それがなんとも楽しそうで暖かそうに見えたこと
羨ましいなんて感情でなく
ホントに幸せそうで見つけたわたしも幸せな気分になったこと
そんなことをふと思い出してしまっていた


帰り際に先輩である奥さんに
「中学の時、赤いタータンチェックの巻きスカート持ってらしたでしょ?」
って囁いたら、ちょっと照れた笑顔になって
「ようそんなこと覚えとうね!」ってごくごく軽く睨まれた
そりゃ目撃しましたからねって笑顔で返してごちそうさま言ってきた


手をつないであるくふたりの胸の中にはクリスマスの鈴の音がかすかに響く
遠い過去の風景にも
さりげない日常にも
思い描く未来にも
12月の風は冷たさの中に華やぎを隠し持っている