撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

読み返す

思い出は


蛍の淡い光のように
ある時は輝きを増し
ある時は消え入りそうになり
記憶の奥深いところから浮かび上がってくる


ほんわかも
ざわざわも


同じように
忘れられない
私の一部なんだ


by 吉田秋生


前から欲しかったコミックスをプチ大人買い(全部買っても4巻だった)
大人になったから週末まで待って読破(その日のうちに読んでしまわないことはめったにない)
レンタルブックになくてブックオフにもなくて
もうこれは買うしかないとスタンプ二倍の日を待たずに購入
読んでからわかった・・これは新刊でじぶんのものにすべき本だったのだ、わたしにとって・・



本を読み返す・・・
いろいろなものを読み返すとき
時が経って読むとそのときの気分を思い出したり、新しい発見があったり
それは曲を聴くのとはまた少し違うけれど
それでも言葉の後ろ側から光があたって浮かび上がるように
なんらかの記憶がどこか懐かしげに切なげに宿っているような気がする


それにふさわしい言葉だけが読み返すことをされるような気もする
あちらこちらに書き散らしている言葉を思い返しながら
読み返したくなるような文章は無理でも
ふと再び目にしたときにせめて見苦しくないようなもの
ことに嫌な気分を繰り返し憎しみを研ぐようなことにならないものを書くこと
それだけは気をつけたいと思った次第