撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

花園に続く道の途中で

本日高校ラグビー観戦
嬉しいことに会場は自宅から徒歩圏内
ぷうらぷうらと自宅から会場への道筋のアップダウンを
少しだけ紅葉した木々を楽しみながら・・・

会場へ着くと学校応援と思われる団体さんが階段前に集合

その隙間を縫うようにすり抜けてもう相当ひとが集まってる中席を探す
あっ・・ダンナも来てるんですが、ウォーキング中にすでに歩調が合わず個人行動
観戦も横にいると煩いから敢えてどこにいるか連絡とらず(笑)


ここいらへんでいいかな、全体見渡せるし!と選んだ席が
メインスタンド、ゴールポストまで数メートル、前から5列くらいの筑紫側
選手紹介が始まると、バックスタンド側の筑紫高校の応援の声が正面から響いてくる
グラウンドでは身を寄せ密度の濃い円陣を作った筑紫の選手たちが
キャプテンを中心に最後のミーティング中、監督は離れたところで見ている
しばらくすると少し場所を移した円陣から大きな返事が
見ると、中心にはいつのまにか選手に埋もれながらもあの監督の姿が
「はいっ!」
「はいっ!」
と、一回ずつ選手の声が響くたびにそこからに気が立ち上っていくのを感じる
「声」は「越え」に通じると聞いたことがあるが
彼らは日常から離れた「いままさにそのとき」とでも言う特別な時間に入っていくのだろう


試合開始
ああ・・もう内容は覚えてません
私のブログでそんな試合経過に期待してるひとはいないだろうから割愛(笑)


ただ・・・
これは決勝戦なんだ・・と思い知らされる気迫
先週の彼らとは全く違う
本当に・・彼らはこの一週間どんなふうに過ごしてきたのだろう・・
どんな想いでグラウンドに立ち、ラグビーに向き合ってきたのだろう・・と
それを想うだけで、胸が熱くなるような、そんな試合
前半終わって13対7で東リード、でもどちらに転んでもいいほどの接戦
東の藤田はさすがに別格の大物であることを感じさせる
大物の威圧感がないのがまた未来が楽しみで
彼がボールを持つと「あれ?もしかしてあれ藤田クン?」という感じで
やわらかな動きと長い手足を目に焼きつかせながら、不思議なほどゲインする
ジャパンでも活躍した小野澤選手を
「国際規格の情報更新して、ハイブリッド化計画進行中!」って感じ(笑)


最終スコアは東24対12筑紫
あと一本トライが取れていれば最後まで分からなかった試合ではあるけれど
あと一本だろうが二本だろうが、ただその目の前の一本を大事にしなければ先はない
試合の終わる最後のとき、繋いで繋いでもう一本見せてほしかったなあ・・
いや、キックだって悪くない、そう決めたのならそれでいい
だからこそ、ずっと声を出さずに応援していた私も思わず叫んでいたんだ
「走れ〜!!!」って


母校と当たるときはその戦法が卑怯なほど適切で嫌になる筑紫も
東相手となるとその練り上げたチームプレイに拍手を贈りたくなる
この試合に彼らがどれだけ魂を込めているかが分かるからこそ
涙が出そうになるし、いいチームだと思う
来年か再来年、東を仕留めて欲しい気もする
もしそうなるときにはきっと・・・
彼らが醸し出す気は、「この決戦!」の悲壮感を軽々と乗り越えて
「一期一会のこの素晴らしきラグビーという世界」とでもなるのだろうな



筑紫高校のベンチ横に戦った相手から託されたと思われる
違うチームのジャージをあらわした千羽鶴がいくつかかけてあった
こうして花園への道は続いていくのだ・・・と
最後まで負けないチームはただひとつだけなのだ