撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

内に秘めて(おひさま)

陽子が初めて教えた子どもたちの卒業式
本当はもっと教えたいことがあったのに・・と心残りのある陽子
あの子たちが可哀想だ・・と
そんな陽子に
大好きな先生に可哀想だと思われる子どもたちなんて可哀想だと丸山母
おめでたい卒業式に特別のもんぺを用意してくれて・・・


校長先生が初めてしゃべったような・・・
「私も教育者です」
みんな口に出して言えない想いを持ってはいたのだろう



卒業式には喜びの涙を・・
どんな時代であっても、出会えたことは最大の喜び
「一生忘れない」
自分のことをそんなふうに言ってくれるひとがいること
それはなによりのはなむけの言葉かもしれない
内に秘めたこと・・
それもきっと子どもたちには届いている
大好きだって言ってもらえることはきっと命を支える大切な花束になる



それにしても思うのよね・・
お国のためって言ってからだを鍛えるとか兵隊さんになるとか
戦争がずっとずっと続くわけじゃないんだから
そんな教育だったらいずれこの国が先細りするのって目に見えてる
これってもう先がないことを自らばらしてるようなものだよね
将来を考えられない国に明るい未来なんてない
いつも上から押し付けられて聞かされることは
よくよく聞くと矛盾が混ざっている
まるで考えることを投げ出したくなるほどにくだらない場面ばかり見せられて・・
本当はその陰でなにが行われているのかときに怖ろしくまたは情けなくなる
上に立つ人こそもっともっと
長く目で、大きな視野で国を考えてほしいと思うのだけれど
本当に澄んだ目で未来を見ることのできるひとにこそ
上に立ってほしいと思うのだけれど・・・