撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

和さんって呼んでいいですか?(おひさま)

名前の呼び方ってとくべつ
たった一度のデートしかできない二人にとって
「もっと早く会いたかったな」という和成
「すこししか一緒にいられなくてごめんね」って
いいえ・・と言いながら自分から呼び方をいう陽子は
また彼女なりに近づきたい・・と想い、それを彼に伝えたのだね
親しくなるのはものごとが進むことだけではない
その魂と魂が重なるように・・
その手を、ぬくもりを重ねたいと思うことと同じように
心を、想いを重ね合い、重なり合いたいと思うこともあるのだ
胸がきゅんとして、嬉しいのに涙がでてきて、そして切なくなる
一緒にいるだけでいいのに、もうその時間がわずかしかないことを思うと
切なくなる・・・


「そのために戦うんだ」
和成が、未来を望んでいるのがうかがえて嬉しかった
この時代、戦地に赴く息子に嫁を・・と思う親の心の中には
この、美しくたくましい未練を、何も知らぬ若者に持ってほしくて・・だったのではないかな?
ひとと愛し合うことは、契りを交わすことは命を分け合うことで
そこにはただお国のために命を散らすとだけ思いこむまだ何も知らない若者にはない、
一種生々しいエネルギーが芽生えるのではないかと思う
「生きて帰ってこい」と口には出せなかった時代
それでも、生きて帰ってほしいと願った親の、せめてもの願いだったのではないだろうか



小豆の煮たの・・・
もとは結婚のお祝いのお赤飯でも…という心遣いだったのかな
でも、子どもたちが集まってきたところからなんとなくそうなるんじゃないかな?とは思いました(笑)
「うんまい」記憶は幸せな記憶だね・・・