撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

うんまい(おひさま)

「優しいお気持ちをありがとうございました」
きっと優しさはひとを伝わってひとを繋げて行く
いつかきっと・・・


和成くんの「おかえり」がぐっときたなあ・・
お父さんの「やだよ」も可愛かったけど(笑)
それと
和成くんが子どもたちみんなに話すときは話し方を変えていたのが
なんか子どものことも思いやって良く伝えるためにそうしているようでいいなあと思った


「陽子先生もどうぞ」と手から手へ蕎麦団子を渡すところはちょっとドキドキ
食べ物をやりとりするのって愛情をやりとりすることと少し似てる
美味しい・・は恋しい・・に少し似ているように・・・
うんまい・・と蕎麦団子を頬張る陽子は
好き・・の気持ちを噛みしめてるように見えた
これは、今は口に出すことのできない和成くんの愛の告白だったのかもな・・



ところで
この「おひさま」
戦争の時代を取り上げながらも戦争に対して淡々と接しているように見える
戦争があろうとなかろうとひとびとの生活は続いていくのだし
日々の生活の積み重ねがいつのまにか世の中の生き方を決めて行くのだし
いいとか悪いとか、誰のせいだとか、誰が責任をとるだとか
そういうことよりももっと大切で
もっとやらなければいけないことがあることを教えてくれるような気がする
そういえばこの脚本家の「ちゅらさん
あれが好きだった理由はまりあさんの存在だった
なかでも沖縄から出てきたえりいの友達が東京は嫌いだというと
そんなら沖縄に帰れ、その街が嫌いだと思ってるひとで出来てるような街は良くなるはずがない
というようなことを言っていた場面が切ないけれど好きだった
良い方向へと進めるために必要なことは
自分の心が求めるほうを向いて、日々を大切に愛おしみながら過ごしていくことではないかと思う


戦争にも人の心をまとめる働きがあるとか
大きな災害があってもそれから得るものがあるとか
(戦争と災害は全く違うけれど)
まるでそれを肯定するような意見もたまにあるけれど
それは人々の中にきっと必ずそういう美しくて尊いものがあるはずだから
必死で生きて行くなかで輝き姿を現したそれを見せてもらっているのだ
戦争なんかないほうがいい、災害なんかないほうがいい
なにもない時でも身近に降りかからなくても
いつも美しく尊く毎日を大切に生きている人はいる
はやくそのことに気づいていきたいと思うのだ