撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

幸せな匂い(おひさま)

陽子の大失恋・・・の週



はる兄さんを「裏側」にしたことで家族に察せられた陽子の恋ごころ
いやあ、やっぱりしげ兄さんって鋭い
この繊細さは母と陽子が散歩に行くのについて行かずに二人きりにさせてやってた頃からだね



川原さんが須藤家にたえさんを連れてくること
須藤家でプロポーズすることってどうよ?って思わないでもなかったけど
彼もまたどこか淋しかったのだろう
本人が言うように須藤家のような家族に憧れていたのだろう
だからこそたえさんに魅かれたのかもしれない
彼女が陽子とともに台所に立ったときに言った言葉が印象的
「綺麗なお勝手ですね
 きれい・・
 幸せな匂いがする」
同じしあわせの匂いを求めているそのひとと・・・


陽子はやっぱりおひさまだ
彼女のつくる料理がしあわせの匂いを作りだす
しかしながら
たえさんの料理を川原さんが一番においしいと言ったそのときから
かれは自分のおひさまをたえさんの中にみつけたのだと
そうはっきりわかってしまったような気がした


片思いが終わっただけの可愛い失恋ではあるけれど
恋心をもうどこへもやれないところは立派な大失恋
でもまあ、彼女の家族みんなその陽子の胸の痛みを自分の痛みとしてくれている

でも
お父さんだけは一瞬
ちょっとホッとしたかも
満州か・・」その心配は消えたからね