撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

プリズンドッグ

NHKBSプレミアムにて
「プリズンドッグ」なる番組を観る
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2011-04-12&ch=10&eid=26835


番組の内容もとても深く興味深かったのだけれど
そのときの解説をしてくれた旭山動物園の方のコメントがまた興味深かった



「単一の生き物で暮らしているのは人間だけです
 その他の生き物はみんな色々な種類の生き物と生活している」


なるほど〜・・と気づかされた次第
森だって、海だって、わたしたちから見れば森の動物、海の生物だけど
ほんとにちがう種類のものが一緒に生きているんだものなあ・・
その全然ちがう種類の生き物同士が、生きるために、
まわりの生き物の状況を考えながら生きているのが生き物として普通だって
だから人間はどこかおかしくなっても不思議じゃないって


それは言葉ですべて理解しあえるという誤解から生まれている・・と
人間同士だって、言葉だけではとうてい理解しあえない(一部分しか)ということを
きちんと知っておかなければ
理解したつもりでどこかおかしいと感じたり、突然裏切られたように思ったり
どこか未発達なまま成長していったりするのではなかろうか?


ひともひとりでいるところに動物や植物と一緒だったら
言葉が通じないと知っていても話しかけたりしますよね
本来、他者と通じ合いたいという願望はだれもが持っているのですよ・・と


ペット・・といいつつ、そんな動物に癒される気がするのは
そういう本来あるべき状態をすこしだけ体験できるからなのかしら?
人間同士、腹の立つ夫婦関係だったりしたときも
「男と女はべつの生き物」と考えると心が落ち着くのはそういうわけだったのか!(?)



いや、真面目な話、とても興味深いテレビ番組でした
受刑者たちが語るひとことのコメントがとても真実をついているようで
犬と暮らすことで学んだものは大きいのだな・・と思いました


犬がまた大人しくて可愛いんだ
かっていた我が家の犬・・・性格の違い?とも思うけど
正しい教育というか育て方をしたらこんなふうになれたのかも・・
何事も先達はあらまほしけれ・・・といった兼好さんの言葉が身にしみました