撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

博士の愛した数式

目に見えないものが目に見えることを支えているんだよ
肝心なことは心で見なくっちゃ


永遠の真実は目には見えない


手を重ねた温かさ


真実を見つけることだけが目的


自ら開いた木戸の中に消えていく義姉


ありのままの時間


時は流れず


打ち寄せる波、投げ交わすボール


昔見たときよりもずっとずっと温かい映画だと思った
博士の語る言葉は数学を語っていながらそのまま愛の真実を語っているようだ
度忘れても何度はじめから会話を始めても
いつも笑顔で「それは潔い数字だ」と迎え入れてくれる博士
それはまるで逢うたびに「君は世界で一番素敵なひとだ」と言われているようで・・


ひとは愛したいと思いながらいつもそのこころを失くしそうになる
永遠を望むあまりに書かれた線分をないがしろにする
目の前の時を、目の前の事実を、慈しめばいいのだ
繰り返し、繰り返し、愛を伝えればいいのだ


そこに愛は確かにある
この心で思う限り真実の愛はあるのだ