撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

子供みたいなこと(ウェルかめ)

 亀園さんが勝之新と笑っているのを見て、自分にも笑ってくれるかも・・と近寄って
いく波美は、人が落ち葉を上手く掃いているのを見てほうきをかえてほしいと大人に
せがむ「サザエさん」のなかのワカメちゃんのようでした。うまく掃けるのはほうきの
せいだと思ってるのよね、自分の経験のなさから上手くできないとは思いつけないの
よね、あまりに経験がない子供は・・・。


「なんでそれをはよいわんのよ」
「ひとの話を聞かんのはそっちやろ」

「泣くなよ」
「ほっといて」

 以上、波美の高ピーにしてるつもりで実はめっちゃ甘えてるセリフ
 こんなこと、すっごく心を許してる人に、半分自覚しながら「なんとかして〜」
ってダメもとでぶつける以外つかっちゃまずいだろ。


 思えば、波美って、勝之新を毛嫌いしている割には、なんだか傍からみると心を
許しているような人にしかいえないことを平気で彼にはしゃべるのよね。でもこれって、
心を許してるわけでは全然ない。たとえて言うなら・・自分が仕事をしてないのは棚に
上げて、上司の悪口を後輩社員にペラペラしゃべってる酔っ払いのようだと思ったり
します。


 そう言えば・・「がんばりや!」「あんたねえ・・もういいわ」これってまたなんか
変な会話だなと思った二人のセリフ(波美の反応がね)。そうか、取材がうまくいかんのは
こいつのアシストが悪いからや・・とか思ってたんやろうか?


 失敗したから・・というのも、自分が失敗したのではなく、ここまで来ても特別な
すごいことは起こらないのだから、ここに来たことが失敗だと思ってるんだろうな・・
恐るべし、この勘違い女・波美。ほんとに心がのっぺらぼうだと、目の前で起こって
いることになにも気付けないのだろうな。どんな素晴らしい研究も、華々しい活躍も、
日々の積み重ねがなければ成り立たないことがまるで分かってない。波美の家は本当に
加代さんがひとりで切り盛りしていたんでしょうね。昨日のお魚捌くのだって、亀園さん
だってそんなに鮮やかな手つきでもなかったから、ここで「私します」って思いがけず
鮮やかなところ見せるのかな?波美・・とかちょびっと期待したけれど、そんなことは
おろか、手伝う気配すらありませんでしたもんね。


「それ本気でゆうてんのか、

 自分がわからへんだけやろ
 ひとのことわからんこと、ひとのせいにするなよ」


「ゆうとくけど
 君は信じられん感性のなさや」

 さすがの勝之新がきれたセリフ。ようゆうてくれた!!!


 ここまで言われて・・これで変わらなかったらもうお付き合いしないほうがいいだろう
な・・と思う今日この頃の「ウェルかめ」なのでした。