撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

自足の女

 前にも書いたけど、昔あたしのことそう呼んでる男がいた。その頃彼女がいたやらいな
かったやら・・結婚?どうでもいいなあ・・女と?月に一度くらい逢えればそれでいいやぁ
・・なんて、30ちょっと過ぎたあたりのはずなのに、お爺さんみたいな、仙人みたいなこと
言ってる不思議な男だった。


 2年くらい前に街でばったり会った。というかすれ違った。それも、お互い車に乗ってて、
右折同士でふと見るといたからお〜い!って言ったら気づいて窓を開けたという何とも縁が
深いような浅いような不思議な会い方だった。で、それと前後して、人から連絡先も聞いた
ので携帯電話が変わってないかぎりは連絡できる。でも、かけてない。


 今のあたしを見たら彼はなんて言うんだろう?変わってないっていうのかな?それとも
自足してない!って怒られるかしら?当時はなにそれ?って反発していた「自足の女」と
いう言葉がなんだかやけに懐かしい。何も知らないからのほほんとしていたのかな?相当、
ぼおっとしてると思われてたような気がするから。もちろん、若い頃は、なにも知らなくて
何もしようとしてなくて、なんとも平和でお譲ちゃんだったんだろうって思う。今はどう?
いろいろなことを知った上で、それでも自足の女だったらそれはかっこいいなあ・・と
この頃になって思うのでありました。ベースは自足、そして時々波任せの情熱の女・・
なんてね(笑)。