撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

白洲次郎と正子の世界展

 アジア美術館にしては人が多いです。まあ、私が来るのは平日が多い
っていうのもあるんですが。特に年配のご婦人が多いのは次郎さんの
せい?この間あったNHKのドラマのせい?


 はじめはふ〜ん、こんなものかな?写真は写真でいいんだけど・・
ってないまひとつの気分だったのだけれど、いきなり惹きつけられたのは
白洲次郎愛用の品々のコーナー。本当に使いこまれた・・きっとこれは
何度も海を渡り、空を飛んだのだろうと思わせられるルイヴィトンの
旅行鞄たち・・。いまどきの若い子たちが持っているバッグとは全く違う
本来の強さとその使いこまれた美しさを見せるカバンたち・・。愛用の
シルクハットとそれ専用のトランク。持ち手が飴色に輝く庭球用ラケット。


 印象に残ったのは「ダンディの5カ条」だったけれどもうどんなこと
だったか正確には覚えていないや。たぶん・・
流儀をもつこと
弱者にやさしいこと
私にはしらぬこと
ユーモアを解すること
そこそこに格好良いこと
・・そんな風な意味だったような気がする・・・


 出口にはこの展示に合わせた、素敵な品物達の販売。う〜ん・・と
ちょっとばかりひかれはしたけれど・・特に「武相荘」で二人が使っていた
ような竹の靴べらというのは買おうかとも思ったけれど(いま探している
ところなのです)なんだか、ひとの真似をするのはどうも私の流儀(笑)
に反すると思い直しやめにしました。


 外に出てからアジア美術館の常設のショップで結局お買物はしたん
ですけどね(笑)。インド製のネッカチーフと、タイ製の小銭(小物)
入れです。

 自分で選ぶ・・自分で選んだものに自分で責任を持つ。偽物を選んだ
としたならそれは自分もまた本物ではないのだ・・と。また一方で、本物
だとか一流だとかそんな肩書のようなものではなく、本当に自分がいい
と思ったものを選ぶ・・と。
 そんな正子さんのものに対する姿勢・・のようなもの。それは、ものと
向き合うことも突き詰めれば自分と向き合うことにつながるのだと思わ
せられました。 


 ちなみに今日のお買いもの、2点で1659円なり。買い物上手?
ここのショップ、なかなかおもしろくて好きなのです。