撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ママ、絵本読んで

 昨日は次男のラグビーのメディカルチェックでチームドクターの
病院へ。久しぶりの小児科。きれいな待合室に絵本のコーナーや熱帯魚
のいる水槽が置いてある明るい場所でした。


 3〜4組の親子が・・。子供は2歳くらいから小2くらいまで・・。
このごろこれくらいの子供をみるとうずうずする。何か話しかけられた
らいっぱいおしゃべりしちゃうかもしれない。もっと小さなあかちゃん
だったら、視線を感じると興味をしめして笑顔を見せてくれるので
お母さんと会話がはじまることもあるのですが、もう子供になってしま
うと、お母さんしか見てない。それが正常だと思う。


 2歳くらいの子、「読んで〜」とおかあさんのところに絵本を持って
くる。おかあさんはなにか急ぎの連絡なのかちょっとまって・・と携帯
から目を離さない。一緒に来てるお姉ちゃんが読んであげようか?と
相手をしてやってるけれど、妹はやっぱりお母さんに目が向いている。
しばし時をおきながら、何冊もお母さんのもとに運んでくる。まるで
ラブレターを届けるように・・。でもなかなか振り向いてくれない
お母さん。もう!おばちゃん読んであげようか?って言いそうだった
(笑)・・でも我が子がいるのにそんなこともできないし、なにより
子供はお母さんとその時を過ごしたいのは見えているし・・・。


 かたや、男の子ふたり連れの母。ひとりで本を読んでいるお兄ちゃん
の横で、おもちゃで下の子を遊ばせていた。しばらくしてふと気付く
と、ちょこんと座った男の子二人を前にしてお母さんは絵本を読んで
あげていた。いいなあ・・と思ってみてると、当然のごとく飽きる
下の子。他のことをし始める。読む時間も長くなり、聞いているのも
ひとりになってやや戸惑っているお母さん、このあたりできりあげよう
かな・・と(笑)。そこにすかさずおにいちゃん「おかあさん!いいか
ら!読んで!つづき読んで!」なんだか微笑ましかった。


 本を読んで、それを子供が聞いてくれる時期というのはあとで考える
とそう長くない。しかしながら、その時期に本に出会う機会を作ってく
れるのはやっぱり大部分がお母さんなんだろうと思う。字を識別できる
本を音読できる、っていうレベルでなく、絵本の世界にはいれるか、
物語の世界で遊べるか?っていうのは人生のなかで大きな意味を持って
いると思う。


 まま・・ごほんよんで・・・っていうのは、子供からの熱烈なラブ
コールなんだなあ・・って思う。お母さんが、魔法使いのように、新し
い世界を目の前に見せてくれる・・・それってスゴイ素敵!と、今だ
から思います。今だからこそ言いたいと思います。


 我が子?隣で携帯いじってました・・私まで携帯取り出すとなんか
みっともないから(私なりの美意識)わたしは本を読むふりをしながら
そんな親子たちを観察させてもらってたっていうわけです(笑)。