撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

特別なひと

 仕事で知り合った31歳の女の子をお気に入りの店に連れていった。
一次会おわったところでいきなり告白してくれたから勢いで・・。
「わたし実は好きな人いるんです!」と。


 好きな気持ちはあっても相手があるものですから、話すだけではどう
進行するものでもないのだけれど・・。遠距離で出会ってメールで
つながってるまだまだかたちにならないお付き合いのようだから、まず
は彼の九州上陸を目指します!と宣言しただけ進歩かな?


 ひとを好きになるときってどんなことから始まったかな?
 告白なんてしてなかったらどこまでが仲良しでどこからが特別だった
 かな?


 若い頃って、特別なひとって一生をともにするそのひとだけだと思っ
っていたから、特別になるまでがもう手間がかかってかかって、ひとを
知るよりもそのことばかりが気になっていたような気がするけれど。


 いまはそのひとが特別なのではなく、ひとと真剣に話せることが
とても素敵な特別なことだと思っている。たとえ初めてあったひとでも
たとえずっと一緒にはいられないひとだったとしても・・・。


 この何億ものひとたちのなかで出会っただけでそれはとても特別な
ひとに違いない。その中からまた自分で「もう一度会いたい」と望む
こと、「ずっと関係をつなげたい」と思うこと・・これはもう考えれば
十分特別なひとなんだろうな。


 逢いたい人に素直に「逢いたい」と言えるだけの素直さはずっと
持ち続けていたい。自分の人生を自分のものにするというのは、そんな
単純なことから始まっているのかもしれないと思えるから・・・。