撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

どうにもならんかったとしても(ちりとてちん)

 磯七さんが高座の話を持って来てくれる。散髪屋組合の
寄り合いで落語を聞く会って・・すっごく懐かしいよね。
草々が「辻占茶屋」で復活した時?喜代美が三味線ひいた
時?何故か「ふるさと」にのせて「辻占茶屋」が披露された
あの時だよね!


 小草若が「おれがやる!」と言ったのにみんな大驚きで
早くもドキドキのようだけれど、菊江さんだけはちょっぴり
違う顔つきをしていたような気がする。 


 前に順ちゃんが「信じる・信じないは大したことやない」と
言っていたことばを思い出す。今日のお父ちゃんの「お前を
信じとったのに」という信じるという言葉は切なくなるだけ
だった。菊江さんの仁志を見る目は「信じる」に近いものを
宿していたような気もするが、それは別に立派にやり遂げる
ことを信じているわけではなく、仁志が「おれがやる」といった
そのこと自体を「あんたがそういったこと自体が素晴らしい
ことなんやと信じてる」とでもいいたげな眼差しだった。


 世の中にはどうにもならんことはある。親にとって子供に
自分のためにそう思わせることくらい辛いことはないだろう
と思う。それを見たくなくって、気づかれたくなくって、かと
いって自分の心に嘘をついて別の道に進むこともできなくって
宙ぶらりんだった正平の心も辛かったことだろう。


 でもずっとこのままではいられない。まだまだ課題山積みの
一週間のようだけれど、これがまたきれいに解きほぐされて
収まるべき所に収まっていくんだよね。そう信じて観てていいよね。
今週のタイトル「終わりよければ滑って良し」今までのタイトル
のなかで一番きれいに決まってるとすごく気に入ってる私です。