撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

種を蒔く(さくら)

 さくらの体調がようやく治った。スピーチコンテストも間近。今日は
ちょっぴり新しい展開。となりのクラスの秀才くんが、ぼくもスピーチ
コンテストに出たい!とやってくる。


 心配しながら沢田先生と話す。しかし、最後は自分でしっかり自分の
考えを伝える子供。そして、そんな子供の考えを受けとめてそれ以外の
ことを絶対手を抜かないことを条件に出場を許可する沢田先生。


 ライバルの出現に驚きながらも頑張る弟くん・・。


 ひとと接することは種を蒔くことのようだ。絶妙のタイミングで一発で
芽が出ることもあれば、ダメなときもある。それでも蒔き続ければ、いつか
どこかで何らかのかたちで芽吹くことも・・・。


 生態系は複雑である方が強い・・とか。自分の中にいろいろな人から
もらった種を持つことができれば、生きていく上で強くなれるかしら?
 大人は、自分に近しいひとにははっきりとしたものごとをはっきりと
伝えなければいけないけれど、少し距離を置いたひとには、種を蒔くように
淡く、それでも絶えることなく、たいせつなことをさりげなく発信して
いく・・というのもひとつの手かなあ・・などと思うのでした。


 ロビーがさくらに変わったね・・とつぶやく。さくらの中でもまた
芽吹こうとしている種があるのだろうか・・・。