撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

思いを伝える

 朝のニュースでサッカーのレフリー、上川徹さんを知った。
ワールドカップでも笛をふく日本を代表するレフリーだ。その
上川さん現役引退のニュースではあったのだけれど。


 試合中のレフリーの様子をみて、役割はラグビーと一緒だと
思った。選手とともにゲームをつくっていく。よりよいゲームに
なることを手助けする。


 思いを伝えることを意識している...と。そのためには表情すら
神経を使っている。危ないプレイには、断固とした厳しい表情で
きっぱりといけないという気持ちを伝える。逆に、もう選手自身が
分かって反省している場面では、穏やかにその選手の心を汲み取る
ように接する。エキサイティングして、選手が間違ったことを
くり返すような時は、時間をとって説明を加え、間違いを正すだけ
でなく、選手の気持ちを落ち着ける。などなど...。


 これからは、後進の指導にあたるそうだが、スポーツの発展には
レフリーや審判の意識、技術の向上はとても大切だと思う。ゲームが
面白くなるということから、正しい心の子供たちを育てることができる
ということまで。強い力を持った人は、それを正しく使えるコントロール
能力を持つべきだし、高い技術を持った人もまた、それを正しく使う
強い精神を持つ必要があると思う。レフリーは、試合だけでなく、それも
また助けてくれる存在にもなりうる...と思う。


 信念を持って行動すること...と言われる。言葉だけでなく、気持ち
だけでなく、必ず行動を起こして下さい、と後輩に伝える。選手が
絶えまなく努力しているようにレフリーも鍛練を続ける。そうすれば、
おのずと選手と対等に話ができるようになる、と。そして、信念をもって
物事にあたっていけば、実現できる..もしできなくても、決して後悔する
ことはない、と。これからも活躍なさることをお祈りします。