撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

こころでみる

 サンテグジュペリの番組がNHKであっていた。「星の王子さま」を
久しぶりに思いだした。小さい頃読んだときは、最後に王子さまが
死んでしまうのが淋しくて許せなくて、すごく印象に残った割には
あまり読み返さなかったような気がする。


 心で見なくちゃ・・大切なことは目には見えないんだよ・・って
そうか、この本で心に残ったんだ・・と思いだした。同じ頃に
イルカさんの「とんがらし」って本で、「風に揺れている花が見えますか?
見ようとしなければ何もみえはしないのです」って文章とともに
すっごく引っ掛かって心に残っていたんだ・・・。


 今日、新しく印象に残ったのは、「絆を結ぶ」ということ。ありきたり
のものや人が、なじみになって絆を結ぶことによって、ただ一人の
とっておきのひとやものになる・・・と。


 王子さまの死は、何を意味していたのだろう?死ぬことは、おしまいで
恐いばかりに思えた、幼かった頃・・。今もういちど読み返したら
いったい何が見えてくるのだろうか?おとなになって少しは心でみる
ことが出来るようになっただろうか?その昔、わたしも子供だったことを
忘れないでいたいとは思っているけれど、あの頃のわたしと今のわたしと
こころ通わせることができるだろうか?