撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

心の奥底

 昨夜、子供の件で少し夫婦喧嘩した。昨日はいい気分でいたのになんで
こんなことが起こるのだろう・・と悲しかった。今日二人ですこし話した。
昼の電話では泣きそうになった。夜の会話では今まで恐くて言えなかった
ことを言った。彼が今日読んだ本のことをしゃべった。自分の心みたいな
ことが書いてある本だったって、まるで私が思っていたことを書いてくれた
ような本だと思った。


 お互いに同じ事を思って、家族のことを子供のことを思っているのに
幸せに辿り着くまでの道筋が不安でたまらないように悩んでいる。話を
したからといってすぐに何かが変わるわけでもすっきりと解決するわけ
でもないけれど・・・。


 それでも、彼が自分のことを見つめ始めただけでもそれは大きな一歩に
思える。そんな本を手に取る偶然と手を伸ばした必然と・・。一瞬崩れて
いくかのように見えたけれど、それは固い土を耕すようにかたまりをほぐして
いるところなのかもしれない。そして、こころに大きなかたまりを飲み込んで
こころをこわばらせていた自分に気づかせてくれたのは、ちいさなわたし・・
(拗ねて甘えて抱きしめられていいこいいこされてようやく機嫌を良くした
あの頃の甘えん坊なわたし!)他でもない、こどもたちなのかもしれない。