撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

MURA・・九州のムラ

 久しぶりに本屋で見た。リニューアル創刊らしい。九州の村から
始まり、村にこだわらず、ひとの集まるところムラ(群)の意識に
シフトチェンジしながら、人が生きる力の源のようなものを考える
雑誌だ。実際に、九州各地を取材の旅で飛び回りながら作っている。
編集長が文章を書くのは当たり前、時にはカメラマンもしてたり
することもあった。またお目見えして、読者としてはちょっと安心
したところ。


 昼間のテレビでは服部幸応さんが、食育について話してあった。
家族揃って同じものを一緒に食べることが当たり前とは言えなく
なってきている現代、同じ食卓に座っていながら、違うことを
考えながら、時には違うものを食べていたりすることもある。
勝手に好きなものだけ食べていると、我が儘になる、と言われたのが
ちょっぴり思い当たって恐かった。座れば出て来るという状態も
ある意味では我慢しない状況を作っているし・・。


 昨日の国会ではいろいろ話があっていたが、経済成長率とか
輸出入の黒字・赤字とか体裁を気にしたり整えたりいくらでも
出来るもので景気がいいとか悪いとか騒ぐより、日本の食料自給率
一時期より下がって、40パーセントしかないというほうが、とても
不安だった。経済制裁なんて言わなくても、おわけする食料がない
んです・・とひとこと言われてしまえば、日本という国は干上がって
しまうのではないか?その一方で、惜しげもなく捨てられる食べ物も
あるという矛盾・・。目の前で命の営みを見る機会をなくした人間は
なにもかもリアリズムを失ってしまうのではないか?


 食べること・暮らすこと・人間は自然の一部なのだと考えること
様々なひとと関わり、会ったこともないひととも繋がり、ものごとが
成り立っていること、いろんな命をいただきながら、育みながら
生きていること。忘れたくない大切なことだと思う。