撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

まるごと愛して!

 美味しいもの探検隊、我が儘し放題!昼間の蕎麦屋で鴨鍋と
活海老を食す。それも、お腹に納まるだけ・・ってほんのちょっぴり。
予約もなしで、そのリクエストにこたえてくれるお蕎麦やさんの
懐の深さに脱帽です。いやいや、数回、蕎麦を食べつつ、メニューを
眺めつつ、あたりはつけていたんですけどね。


 蕎麦屋の海老の天ぷらって美味しいから、この海老の塩焼きって
のもきっと美味しいよね!じゃ、これもたのも!って楽しみに待って
たんですが、出てきたのをみてびっくり!


 うごいてるよ!活きたまま串刺しになってる〜!!で、自分で
目の前で焼いて食べるわけ・・。しばし、躊躇・・でも・・。


 ・・自分がとてつもなく残酷な人間に思えてきた・・。でもでも
人間って、こうやって食べ物をいただいているわけよね。どんな
食べ物だって、生きていたんだから。もっと言えば、家を建てる木だって
洋服を作る綿や、蚕(生きてるよ!)だって生きてたのを人間の
ために使ってるんだから・・・。何も奪うことなしには生きて
いけないんだ・・・。


 ありがた〜く、おいし〜くいただきました。ほんとに感謝です。
こんなに大事に扱われるんなら、海老だって本望だよ!って勝手な
理屈をつけながら心のなかでは思ってた。捧げられた命で幸せになる
私達ってなんて傲慢なまでに幸せなんだろう。火にあぶられるほどの
苦しい事があったって、ほんとに食べられてなくなっちゃうわけじゃ
ない。誰かを幸せに出来るなら、何かで幸せになれるなら、どんな
ことがあったって生きていかなくちゃいけないと思う。


 海老はまるごと皮まで味わいました。自分のことも誰かのことも
まるごと愛することができればいいなあと思いました。